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2008年3月22日土曜日
幅100mの川を手ぶらで泳がずに渡るには
DVDを借りにいくつもりが、お店に設置されたゲームのデモムービーに釘づけになり、その前で10分くらい行ったり来たりをくりかえしたあげく、うっかりソフトに手を伸ばしてそのままレジへと向かうわたくし。
お店を出てからも「いったいどうしちゃったんだ?」と自問しないではいられなくて、予想外の事態にうろたえながらヨタヨタと夜の家路についたのでありました。だってただでさえろくにゲームなんかしないのに、あまつさえそれを定価で買うなんて、あきらかにどうかしていると自分でもおもう。最後に買ったゲームはたしか "Loco Roco" だった気がするけれど、そうだとしたらもう1年以上前の話じゃないか。そういえばゲームなんて全然してなかった。
でも、エッシャーの世界の住人になれると知ってしまったら、素通りなんてできない!
無限回廊 (PSP)
文字どおり視点をほんのすこしひねりさえすれば、不可能なことなんて何もないと思わせてくれるシュールなパズルです。柔軟にしてタフな思考回路ってまさしくこういうものだとおもうし、僕がつねづねこうありたいと思っているところのありかたを、鮮やかに描き出してくれていて、じつに爽快です。きもちいい!何より、真っ白な静けさのなかでコツコツとひびく靴音にしびれました。こんなことしてる場合じゃない気もするんだけど。
たとえばこんな問いがあったとするでしょう?
Q: 目の前に横たわる幅100mの川を手ぶらで泳がずに渡るにはどうしたらいいか?
それに対するエッシャー的模範解答は、こう。
A: ヒョイとまたぐ
知らないうちに刷りこまれた暗黙の前提なんて、生ゴミといっしょに燃やしてしまいたい。そうでもしないと種々の謎にみちた世界の全貌をつかむことなんて、千年たっても叶いっこないのだ。
いま思い出したけれど、「象を冷蔵庫にしまうための3つの手順」も、この手のロジックとしてはよく知られた好例のひとつですね。3つの手順、わかりますか?
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