ダンシング疲労さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)
Q. 居酒屋で出してもらったおしぼりはどんな形に変形させますか?
何を隠そう、僕は世界おしぼり変形選手権に彗星のごとく現れていきなり優勝を果たし、地球代表として宇宙大会への切符をみごと獲得、開催地であるプロキシマ・ケンタウリbに向けて出発するロケットの打ち上げ当日に寝過ごした夢を見たことがあるくらいの男です。
「この世のすべてはおしぼりで再現できる」が座右の銘で、その名が知られるきっかけはおしぼりで再現した葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」がSNSでバズり散らかしたことだったとされています。
生物の造形が得意で、とりわけアノマロカリスといった先カンブリア紀のバージェス動物群を得意としましたが、世界おしぼり変形選手権の日本予選ではよりによって河鍋暁斎バージョンの九相図を再現し、そのあまりの生々しさに失神者が続出、他を寄せつけない圧倒的かつ唯一無二の才能に異論は一切なかったものの、果たしてこれを日本代表として選出してよいのか、激しい賛否の渦を巻き起こしたのも記憶に新しいところです。
世界選手権を制した作品はエジプトはギザのいわゆる三大ピラミッドで、これは単に四角錐が3つ並んだだけのように見えて、基部に残された化粧石や積み上げた石材1段あたりの高さがまちまちである点まで正確であったばかりか、完全には解明されていないはずの大ピラミッドの複雑な内部構造まで再現されていたことから、エジプト考古省から抗議を受け、保存をせず速やかにおしぼりに戻すよう強く要請されたという逸話が今も都市伝説として語り継がれています。
また宇宙大会では四次元超立方体である正八胞体を出品するというスクープ報道が拡散され、前代未聞の再現可能性に多くの数学者たちが否定的な見解を示したものの、ロケットの打ち上げ当日に寝過ごして棄権となったことが世界規模で炎上し、事実上の引退へと追い込まれてしまったため、実際に正八胞体を再現できたのかどうかは今も謎のままです。
少なくとも当人である僕としては、なんだかよくわからないけどすごくいい夢をみた、と申せましょう。
A. 正八胞体です。
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その475につづく!
