2016年最後のブログを見返してみたら、なんというかこう、ワーッと盛り上がってまた来年!次はいったい何が起きるのか、刮目あそばせ!みたいなテンションで大団円に幕を閉じていたのだけれど、
ふたをあけてみたらほぼ何もなかったのが2017年です。
意図していたわけでは全然ないこの滝のような落差には誰が驚くと言って当の僕がいちばん驚かされます。お前まじでこれはいったいどういうことなんだと、相手が僕でなければフルスイングで突っこんでやりたいくらいです。まことに面目ありません。
しかし考えてみればこれまでの、目をこらしてもどこにあるのかわからないような活動の足跡からして、ガンガン攻めてパーンと弾けることのほうがよほど不自然です。気を持たせるだけ持たせておいて結局こたつでみかんを食っているくらいのこの按配がしっくりくるような気もするし、だとするとむしろこうあって然るべきであり、何ならぜんぶひっくるめて完璧な着地であったと解釈することもできましょう。らしさを貫いた、たいへんクールな1年だったというわけです。今かぞえてみたらブログの更新も1年で30回足らずと本当に何もしていないことをみごとに反映していますが、そんなちいさなことを気にしてはいけません。
それでまあ、なんだなんだ、何も心配することはなかったな、これでよかったんだ、やれやれ!フーと胸を撫で下ろしたところであらためて振り返ってみると
今年はあれだけ避けまくっていたライブをあちこちでやらかした希有な1年でありました。あちこちといったってもちろんせいぜい数えるほどですけれども、リーディングを始めてからの十数年がほぼゼロだったことを考えるとこれはもう、胸をはってあちこちと喧伝するほかありますまい。
そのせいか、香川に行けば千葉から来てくれたり、大阪に行けば大分から来てくれたり、名古屋に行けば東京から来てくれたり、群馬に行けば仙台から来てくれたり、東京に行けば兵庫から来てくれたりと、忝さにただただ身がちぢんだものです。毎年言っているけれど、というか毎年言ってるから今年も言いますが、本当にいつもありがとう!
最大の立役者は何と言っても御大、タケウチカズタケです。これだけ息をひそめているのにいったいなぜこんなに目をかけてくれるのか未だにさっぱりわからないのだけれど、おかげさまでカズタケさん、そして純平さんとのユニークとしか言いようのないセッションは僕にとって目を開かれるような驚きに満ちておりました。
とりわけ "Three" とデモでは仮タイトルがつけられていたセッションのための新曲は、音楽のなかにリーディングのあることがごくごく自然に感じられる初めての曲だったと、個人的にはおもいます。ツアー時だけとはいえ、聴いてもらえて、本当によかった。僕にはこれひとつで十分にお釣りのくる1年です。
うっかりいっしょになって歌ってる1枚
そんなこんなでまたひとつ、具材の増えた鍋をトロトロと弱火にかけていつものように保温したまま、2018年へとまいりましょう。世界の隅っこでそんな鍋をいっしょに囲んでくれるみなさまに、目一杯の愛と感謝をこめて。また来年、どうかよいお年をお迎えくださいませ。
今年もありがとう!
来年はどんな具材が増えるのかをそれとなく気にしながら、隅の方から応援させていただきます。
返信削除良いお年をお迎えください
> アジさん
返信削除ありがとう!
闇鍋みたいな様相を呈することになりませんように。