2015年12月29日火曜日

全裸はいいけど顔出しはNG的な線引きの話を歳末に


そんなわけでひとまず区切りとなる今年最後のオントローロも大盛況すぎて万雷の拍手が鳴りやまず、手だけでは足りないと足までどしどし踏み鳴らした結果2階の床がまるごと抜け落ち、ガレキと共に折り重なる出演者と聴衆の小競り合いからやがてアウト・オブ・コントロールな暴動に発展、タイヤを軋ませながら大慌てで駆けつけたパトカーと消防車と救急車とうっかり通りがかった帰省中の乗用車も容赦なく標的にされ、踏んづけられたり転がされたり胴上げよろしく担ぎ上げられたりしながら年の瀬の熱気も相まって徐々にその規模を拡大、広がりゆく破壊の爪痕を尻目に「いい夜だったね」「また来たいね」と微笑み合う大団円にてぶじその幕を閉じることができました。

本当にどうもありがとう!


「05」と「06」の目玉はやはり、一連のカッコいい靴シリーズということになりましょう。もちろん

1. 手漕ぎボート/helmsman says(2007)
2. 象を一撃で倒す文章の書き方/giant leap method(2010)
3. ダイヤモンド鉱/hot water pressure washer (2014)

の足掛け8年もの月日を要した3編です。今回はここにプロローグとして「歩く/stray sheep」が加わっています。

「ダイヤモンド鉱」がシリーズに連なる一編であることをこの日初めて知ったという人もちらほらといたようです。言われてみればシリーズと言っても本編とはまったく関係のない部分のことでしかありません。でもそれぞれ独立している3編を1本の線で結んだとき、それまでとは別の景色が浮かんでくる、そんなところにこそ僕の真骨頂はあります。というかそう受け止めてもらえるとうれしいです。

あとはおそるおそる、「犯人/paradox oh no」というごく短い、それでいてしょうもない、なので当然あとには何ものこらない詩を読みました。「06」でいちばん湧いたのはこのときだったかもしれません。僕にとってはこの一編、こうありたいと考える詩の完成形のひとつなので、楽しんでもらえてよかった。言葉と読むことのおもしろさを音源以外でお届けできたとしたら、それこそオントローロの甲斐あったというものです。


おかげさまで1年、どうにかこうにか遣り果せたと申せましょう……。2015年は僕にとってまさしくオントローロの年であり、10年以上にわたって避けつづけてきたライブアクトに自ら臨んだおそるべき年でもありました。CDを出してるんだからふつうのことじゃないのと言われそうだし、僕もまったく仰るとおりだとおもいますが、「撮ってもいいけど水着はNG、水着ならいいけど全裸はNG、全裸はいいけど顔出しはNG」みたいな線引きが僕にもあるのです。人にはできることとできないことがあるし、僕はどちらかというと着ぐるみに包まれるほうを好みます。

もちろんそれだけでもないんだけど、でもやると決めたし、ご満足いただけたかどうかはさておきやってよかったと心からおもいます。

詩をとくに気に留めない人でもちょっとそそられる詩のかたち」というのは、僕がペンと紙を手にしたときから追い求めているもののひとつです。今も昔も、そればかりをずっと考えています。詩を善だとおもったことは一度もないけれど、このフォーマットにはまだそれほど開かれていない娯楽としての可能性がたしかにある。「オーディオビジュアル」とくらべてある程度賛否が分かれるのを承知の上で、「小数点花手鑑」はそれまで思い描いていた解にいちばん近かったと今でもおもいます。僕が伝えたいのはメッセージというよりも、むしろ純粋に言葉が描き出す世界のおもしろさのほうなのです。そしてオントローロはそれがまちがいではなかったと実感させてくれました。

そしてリーディングの世界が、思っていたよりもはるかに広大だったということ。声にはやっぱりとんでもない力があるということ。1年やりとおして誰より僕がいちばんわかってなかったと痛感させられました。それにしたって遅々たる歩みすぎるな、もう10年早くできたらよかったのにとおもうけど、何度考えても「小数点〜」のあとでなければできなかったとおもうし、まあしかたがないと受け入れるほかありません。

地図にも載らないようなこんな離れ小島を、忘れずにいてくれてありがとう。温かく寄り添ってくれてありがとう。オントローロの閉演後にひとりひとりとお話するのは、人によっては迷惑だろうなとわかってはいるんだけれど、そんな身勝手にも付き合ってくれてありがとう。お目にかかれて、うれしかったです、本当に。どっさりといただいたお気持ちにお応えすることはできたのかどうか、今はそれだけが気がかりです。お応えできていますように!


あと忘れられてそうだけど、今年は、TRINCH!春あたりからは声のことばかり考えていたので、オントローロ前にグラフィックサイドをごそっと切り分けてまとめることができてよかった!ほんとは今の倍くらい用意するつもりだったんだけどぜんぜんできませんでした。オントローロでは身につけてきてくれた人がいっぱいいて、感涙です。ありがとう!ありがとう!僕がおもう最高傑作は「芥川鼻店の鼻トート」なんだけど(ウチでもめっちゃ使ってる)、ズッキュンの数がすごいことになってるわりにほとんど売れてません。なぜだろう。



ともあれ、個人的には例年にましてずいぶん実のある1年でした。考えようによっては出るはずのないアルバムが出た去年よりも実りが多かったような気さえします。何度でも言いますが、本当に本当にありがとう。お付き合いくださったみなさまが朗らかな新年を迎えられますように!そして願わくば来年も、ときどきこの寂れた離れ小島に足をお運びくださいますように。

よいお年を!!!!


あと、案の定というかなんというか、蟹江ウエスト商会の新製品、今のところ倍率はキャンペーン史上、圧倒的に最低です。さるまた、あったかいよ。

2015年12月27日日曜日

蟹江ウエスト商会から名状しがたい新製品のお知らせ


お客様各位

日頃から弊社製品に格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。腰回りのことならなんでもおまかせ、蟹江ウエスト商会でございます。

創業者である蟹江がナメくさったサル野郎に青柿を投げつけられた忌々しいあの日から早80余年、志を同じくした栗本、臼井、蜂須賀、糞村の4人とともに艱難に辛苦を重ねて一途に精進してまいりました結果、このたびついに、伸縮性、吸水性、防寒性、抗菌性、通気性、デザイン性、採光性、帯電性、耐火性、弱酸性、信憑性、必然性に将来性とすべてに優れてまさに一分の鋤もない、パーフェクトにしてスマート、かつエレガントな至高の猿股<SARUMATA>が完成いたしました。


とりわけ裂くことも貫くこともできない驚異の弾力性は、アメリカ航空宇宙局(NASA)からたびたび間違い電話がかかるほど国際的にも注目を浴びており、事実、北大西洋条約機構(NATO)が公式防弾パンツとしての採用を検討したらいいのにと夢見ずにはいられない鋼の強度を実現しております。

美にして華、暖にして快、柔にして剛のこのウルトラエクセレンスで第六感な穿き心地をこの機会にぜひ一度お試しくださいませ。


一字ずつ活字を拾って配置する芸の細かさ

また今回、弊社の歴史的偉業達成を記念いたしまして、ほんのわずかではございますが、もはや他の追随を許さぬ、というか誰も追随する気配のないこの最高級SARUMATAを20枚ほどご用意いたしました。

ご希望のかたは件名に「柿の葉マークの極上SARUMATA」係と入れ、

1. 氏名
2. 住所
3. わりとどうでもいい質問をひとつ

上記の3点をもれなくお書き添えの上、dr.moulegmail.com(*を@に替えてね)までメールでご応募くださいませ。応募多数の場合は抽選となりますが、競争率の低さは毎年折り紙つきな上に、ものがものなので今年はとくに少ないような予感がいたします。ご安心ください。(しんみり)

締め切りは例によって12月31日の大晦日です。(仮に抽選となった場合でも、いただいたメールには必ず返信しています)

あと毎年モチに関する質問がやたらと多いので、できればモチ以外でおねがいします。

今年もありがとうー!


こう見えて今日はオントローロです。

2015年12月25日金曜日

安田タイル工業のクリスマス慰安旅行2015

小雨そぼ降る夜の渋谷……

安田タイル工業の面々がセンター街を抜けてぞろぞろと大挙しながら集まり始めます。いつもなら集合は夜も明け切らぬ早朝のはずですが、今年はどうやらひと味ちがうようです。約束の場所にはキリリとした面持ちで佇む紳士がひとり。誰あろう、弊社の専務です。

「夜に集合とはまためずらしいですね」
「今年はひと味ちがうぞ」
「あら〜」
「まず映画を観る」
「はあ、なるほど……映画!?
この冬最高のラブストーリーを観る。そしてお泊まりだ!
「ええー!なんか日本のクリスマスっぽい!」


世界に向けて遠吠えを!

あるかなきかの零細企業、もしくは世界のミスリーディングカンパニー、あの安田タイル工業のクリスマスが1年ぶりに帰ってきた! 2014年12月以来となる今回も、分刻みのスケジュールで望む癒しの旅に専務と社員、総勢2名の大所帯でくりだします。

※これまでの旅行については以下をご参照ください。

「で、どの映画を観るんですか?」
「めちゃラブだぞ、これだ!



「専務、これはギャングスタ映画ですよ
「ヒップホップの黄金期を無言で通過してきたわれわれにとってこれ以上のラブストーリーはない」
「専務がラッパーに見えてきました」
「NWAの自伝的フィクションだぞ!いざドープマン!」


<2時間半後>

「あふれる涙が抑えられません!」
「ラブすぎてキュン死にだ」
「麻薬の売人のアジトが重機で破壊されるシーン!」
「キレたアイスキューブがプライオリティのオフィスを破壊するシーン!」
「イージーEの濡れ濡れパーティ!」
「シュグナイトの噂にたがわぬ鬼畜っぷり!」
What are you gonna call that bullshit?(で、レーベル名は?)」
Aftermath.(”その後”だ)」

ラストシーンのクールすぎるやりとりにシビレて悶絶する安田タイル工業の面々。しかし大半の人には何がなんだかさっぱり要領を得ない話にいつまでも顔を泣き腫らしているわけにはいきません。気を強くもって夜の渋谷を後にします。

22:30 渋谷駅ホーム

23:00 新宿駅西口地下通路

見えてきたのは……


ホテルハイアットです。

「えっまさか専務……」
「そう、そのまさかだ」
「ええー!ちょちょ、ちょっと心の準備が……」



「あれ?」
「どうした」
「ハイアットってこんな護送車みたいなホテルでしたっけ?」
「6時間の辛抱だ」
「またそんな車中泊みたいなこと言って!」
「いいかげん現実を見ろ」

6:00 某県某所に到着

3度のトイレ休憩で文字どおり短い夢から醒めたばかりの安田タイル工業の面々。ここがいったいどこなのかもよくわからないまま、ぼんやりと眠い目をこすります。つい数時間前まで渋谷でストレイト・アウタ・コンプトンを観ていたはずなのに、どこからどこまでが夢なのか判然としません。


と、ここで専務が郵便局に気づき、「そうだ、手紙を出すんだった」と言ってポストに向かいます。気の利いたジョークかとおもいきや本当に手紙を投函する専務。

「ポストなら新宿にくさるほどあったじゃないですか!」
「忘れてたんだ……」
「高速で6時間かかる土地にきたことも忘れてませんか」



6:30 新潟駅に到着

「わざわざ夜行で来る必要ありました?」
「もちろん大アリだ」

そう言ってどこかに歩き出す安田タイル工業の面々。




くいはないように!

ざっくりした募集(委細面談にて)



「わっ、急にフランスっぽい景色になった!」
「万代橋だ」

かつては川幅が現在の3倍あったと言われる信濃川に、明治の中頃かけられた800メートル近い木橋(もちろん当時は日本一の長さ)がありました。それが万代橋です。今かかっているのは昭和初期に立て替えられた三代目で石造りですが、これまた風雅な趣を醸し出しています。





ここで前方に大きな米つぶを発見する安田タイル工業の面々。


「食べ残しにしては大きいですね」
「このサイズじゃ残すのもムリはないだろう」
「精米するのもたいへんだ」




とても大きな米つぶに触れたせいか、そういえば朝食がまだだった、というかよく考えたら昨日の夕食すら時間がなくて食べていなかったことに気づいて急にグーと腹が鳴り出す安田タイル工業の面々。

「専務、空腹です」
「まあ待て、すぐにありつける」

こういうときの専務の自信が期待通りだったことなどかつて一度もなかった事実をなるべく考えないようにしながら黙ってさらに歩みを進めます。


「ああ、あった。アレだアレだ」
「?ここが目的地ですか?」
「ここに食堂がある」
「助かった!」
ないはずはない
「当て推量で言わないでくださいよ!」



「ほら見ろ、あった」
「うわーいやったー」
「どうした、棒読みだぞ」

7:30 前日の昼以来ぶりの食事


クリスマスイブなのでツリーをバックにいただきます!

とおもいきやいきなり沈痛な面持ちで固まる専務

「どうしました?」
ピーーーーー(自主規制)」
「聞かなかったことにしますからとっとと食べてください」

悲しみをビールで流しこむ専務(まだ朝8時前です)

「じゃここで2時間自由」
「え、ここで!?」
「好きにすごすといい」
「好きにって……周りに何もないですよ!」
「ブログなんだから早送りすればいいんだ」


ここまでひたすら移動してきたとおもったらいきなり空白になり、何をしたかといえば周りに何もないので特に何もせずまんじりと過ごすほかなかった不毛な2時間ののち、専務がおもむろに立ち上がります。

「よし、いくぞ!」
「(寝起きで目をこすりながら)どこにですか?」
「黙ってついてこい」




「わああー!VIP席みたい!」
「VIP席だからな」
「最高ですね!」
「VIP席に座るやつらはそうだろうな」
「え?」
「われわれはこっちだ」


9:45 万代島フェリーターミナルを出航



「あれっ……海だ!」
「海だぞ」
「Σ(゚Д゚)ハッ」
「気づいたかね」
「新潟から海といえば……」
「そのとおりだ」
「そういえば去年は……」
「足尾銅山だったな」
「ということはまさか今年は……佐渡金山……」
「シッ。それ以上言うな」
「専務!」
「すこし休んでおけ」



休んでおけと言いながら真っ先に休む専務


目的地が近づくにつれ、空がぐんぐんと晴れ渡っていきます。東京からずっと天をどんよりと覆っていた分厚い雨雲が嘘のようです。こんなことならカサなんか持ってくるんじゃなかったと悔やまずにはいられません。何より船室を出て驚いたのは……


「うわ、あったかい!」
「むむ、春のようだ」
「まさか上着がいらないなんて……」←本当


おけさ灯台



11:45 佐渡島に到着


初めて上陸する佐渡島に興奮を抑えきれない安田タイル工業の面々。期待するだけ後がつらいと経験則で知りながら、期待に胸が高鳴ります。

「今回は移動するための車を手配した」
「ハイヤーですね!」
「うむ、そんなかんじだ」





電動機つきの人力ハイヤーに颯爽とまたがり、意気揚々と駆け出す安田タイル工業の面々。徒歩ではないというだけで心が浮き立ちます。




















片道4キロの道のりを息つく間もなくひたすら駆け抜けた安田タイル工業の面々。ようやく今年の目的地にたどり着いたようです。

「ついたぞ!」
「えっ金山ですか?」
「金山?」
「佐渡金山ですよね?」
「金の亡者みたいなことを言うんじゃない」
「いや、だって……」
「今日はクリスマスイブだぞ」
「そうですけど……」
クリスマスと言ったらツリーだろうが!




「見ろ、この雄々しい立ち姿を!」
「枯れてませんか?」
「バカを言うな!日本列島最古の大クワだぞ!」
「ええー!」
樹齢1300年だ
「ツリーってこれ直球で木じゃないですか」
「お前の目は節穴か」
「ガーン!」
枝先の新芽がツリーの電飾そのものじゃないか!
「新芽……」
「もっと想像力を働かせないと時代に乗り遅れるぞ」
「まだ乗り遅れてない気でいたんですね……」






それではここで、安田タイル工業の面々が列島最古のツリーに畏敬の念を抱きながら世界に向けて放つ渾身の遠吠えをお聞きください。






「よし、帰るぞ!」
「え、もうですか?」
あと30分で出航なんだ
「来るのに30分かかったのに!?」
「だから帰るんだろうが!」

あんまりのどかですっかり忘れていましたが、今日中に帰宅するためにはやむを得ません。そうかだから夜行だったのかと今さらながらに納得しつつ、一目散にその場を離れる安田タイル工業の面々。















と、ここで不意にルートを変更する専務。後方からダイゴ主任が声を張り上げて尋ねます。

「専務ー!どちらへー!」
「まだ日本海にさわってなかった!」
「たしかに海だけど日本海じゃないんじゃないですか?」



それではここで、専務が世界に向けて放つこの日2度目の遠吠えをお聞きください。



爽快な気分を味わったのち、ふと我に返りあわてて人力ハイヤーにまたがる安田タイル工業の面々。いつの間にか専務とはぐれてしまいましたが、どのみち目指すは港なので気にしません。ひたすらハイヤーを漕ぐダイゴ主任。


別の意味でサドっぽいサド急送

途中目につくものをひとりパシャパシャと写真に収めながら時計を見れば出航5分前で目玉が飛び出ます。死にものぐるいで駆け出すと港の手前でどこからかやってきた専務と合流、向こうは向こうで寄り道していたらしいと察して互いに目配せする安田タイル工業の面々。どうにかこうにか観光案内所にハイヤーを返却します。

「……さっきもおもったがなぜそんなに息切れしてるんだ?」
「いや……なんか僕の……ギヤが小さくて……」
「ギヤ?」
「むちゃくちゃ漕がないと全然走ってくれないんですよ……」
「変速機ついてただろうが」
「……え?(゚Д゚)」
まさかいちばん小さなギヤで8キロ走ってたのか?

しかし頭を鈍器のようなものでぶん殴られたようなショックを受けている場合ではありません。出航2分前です。とおもいきやフェリー乗り場の改札ではなく、売店へとまっしぐらに飛びこむ専務。こんな土壇場になっても「佐渡に来たら佐渡牛乳を買う」という個人的な使命を忘れない専務の乳製品フリークぶりには頭が下がります。


結局間に合いはしたものの、出航時刻ピッタリすぎて正直迷惑きわまりない安田タイル工業の面々。本当にもうしわけありません。


行きと同じように見えますが、専務の左手には牛乳が

13:00 両津港を出航

つい1時間前に上陸したばかりなのに、もう出航です。早すぎる別れを惜しまずにはいられません。

それではここで、名残惜しさ全開の専務による涙なくして聞けない挨拶の模様をご覧ください。



そしてこれが佐渡牛乳だ!かわいい!

開けると注ぎ口がくちばしになってるんだよ、と得意げに開封してみせる専務。むむ、ホントだ……そしてかわいい!

うれしそうにごくごくとノドを鳴らす専務・ザ・ミルクマン

コーヒーまで買ってた




「まだ昼過ぎなのに黄昏のようだ……」
「世のカップルは今ごろ何してるんでしょうねえ」
彼らが熱々のスープなら我々は煮こごりみたいなものだな……

と柄にもなくしんみりと黄昏れる煮こごりたち。






15:00 新潟港に到着



国道350号線の2/3は海でできているそうです。


「あっ」
「どうした」
「カメラの充電が切れました」
「おい、ここからが帰路だぞ」
「いちおう気を遣いながら撮ってたつもりなんですが……」
「安物を買うからだ」
「安物だなんて!展示品の型落ちですよ」
「それを安物と言うんだ」


♪パ〜パラララ〜(エンディングテーマ)

飽くなき探究心と情熱を胸に、安田タイル工業は今後も逆風に向かって力強く邁進してまいります。ご期待ください。

安田タイル工業プレゼンツ「列島最古のクリスマス的ツリーを探して」 終わり


このあと鈍行で9時間かけて帰りました。(青春18きっぷが無効になる23:55に改札を抜けるギリギリぶり)

帰りの電車では佐渡島の観光案内をながめながら「うわーいいとこですね、行ってみたいなあ」と今しがた行ってきたばかりなのにまるでまだ行ったことがないかのような口ぶりで談笑していたことも申し添えておきましょう。

あと今、足の筋肉痛がすごい。