2013年2月7日木曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その122



ある日マンションの管理人室前に、郵便物が放置されていたのです。手に取ってみると、宛先はウチではありません。べつの部屋です。郵便受けに入っていないということはひょっとしたらすでに転居した人宛に来てしまったのかもしれないし、それならそれで元の位置に戻しておけばよろしい。そうおもって戻そうとしたら封筒の表に見たことのある雑誌のロゴがプリントされているのに気がついて、オヤとおもいました。この雑誌は知ってるぞ!おまけに差出人には「編集部」と書いてあります。この厚みは雑誌だ!とするとこれは…発売前の見本誌か?そうなのか?まさか名の知れた人の仕事場がここにあるのか!

とものすごい勢いで血圧が上がっていったんだけど、逆の立場でこんなふうに詮索されたらたまったものではないことにやっと気がつき、何も見なかったことにしてそっと郵便物を戻してきました。これ以上ふれてはいけません。忘れてしまうのがいちばんです。

思いもよらないところで、思いもよらない人とニアミスしてるものですね、しかし。知らずに何度か挨拶を交わしてたりしてたんだろうか?



世界でいちばん厚いカツさんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)プリンセスに献上する王室御用達のとんかつですね。


Q: 幸せってなんでしょう?


人生には「考えずにすむならそれにこしたことはない」とおもわれることがいくつかあって、これもそのひとつです。そういう意味では借金の隣に並んでいてもおかしくありません。

人によってその定義は千差万別だとおもいますが、僕がおもうに幸せとは、甘くて、軽くて、貴賎の別なく誰でも楽しめるけれども、全体的にフワフワしていて形がはっきりせず、もっと言えばそれが何であるかも実はよくわからない、わたあめのようなものです。あのフワフワにはちょっと人智の及ばないようなところがあるし、ほっとくと勝手に溶けていくあたり、まったく油断なりません。あんまり深く考えずにむしったりちぎったりしながら顔と手をべたべたにしておきさえすれば、まず味わったと言って良いでしょう。

わたしもほしい、と安易にねだるのは禁物です。わたあめくらい、然るべきところへ足を向ければわけなく手に入ります。対価もせいぜい小銭です。拒否されることもありません。どうしても見つからないとすれば、それは見当違いの屋台を思い浮かべているからです。だってわたあめですよ!


A: わたあめのようなものです、よくもわるくも


あと、幸せはググっても手に入らないので注意してください。ネット上にはお宝がゴロゴロと無造作に転がっていますが、それもちがいます。十中八九、性的な何かです。お気をつけあそばせ!




質問はいまも24時間無責任に受け付けています。

dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


その123につづく!


2 件のコメント:

  1. もしかしたらそのお宝が僕にとっての幸せなのかもしれませんが、いかんせんだいたい嘘か有料なのが歯がゆいところですよね。

    返信削除
  2. > 赤舌さん

    どうしたら手に入るかわからないものより、
    金を出せば買えるだけ良心的じゃありませんか。

    返信削除