2012年1月9日月曜日

テデロス05号機と操縦席にいるピンクの熊


質問箱かと思いきや突拍子もない話を切り出してたいへん恐縮ですが、そんなつもりはなかったのです。いえ、殺意を否認する容疑者の話ではありません。

心の整理をつけるために順を追ってきちんとお話しすると、僕はそもそもこうしたものを積極的に求める気質をほとんど持ち合わせていません。おもしろがることは大いにあるとしても、連れて帰ることはまずないし、じっさいうちにはほとんど置いていないのです。だからこのときいったいじぶんの脳内でいかなる接触不良がおきたのか、今もってさっぱりわからない。

よくできてるなァ…と感心したのはたしかです。それははっきりとおぼえている。でもその良し悪しを判断できるほど日ごろ親しんでいるわけでもないのだから、当てにはなりません。何をもってそう感じたのかはやっぱり霧に包まれています。じっさい、どこがよくできてるんだろうという気もする。「だって、見てよこれ!」とむきになって反論したいきもちも依然としてあるから、一人二役でちっともおさまりがつかない。

変わったものがあるな…と目がとまり、手に取って、さんざんためつすがめつしたのち、元の場所に置き、立ち去ろうとしてからふとまた戻り、また手に取って、性懲りもなくためつすがめつを繰り返したのち、また元の場所に置いたにもかかわらず、言いようのないきもちに囚われて三たび手に取り…挙げ句いそいそと連れ帰ることになるなんて、誰より僕が首をかしげているのです。


テデロス05号機(ソフビ)



「20世紀未来」…

未来という概念を根底から覆す新鮮なフレーズです。そういえば20世紀を未来だとおもったことはかつてなかった。


箱絵

拡大

クマ



顔…かなァ…


あるいは魔が差した、と言うべきなのかもしれません。でもそれにしては時間がたてばたつほど「これは良いものだ」という思いが強くなるばかりです。どういうわけなのか、じぶんのことなのにぜんぜん解せない。





【お知らせ】毎週日曜午後6時からTBSラジオでお送りしている 高橋芳朗 HAPPY SAD 、次回15日のゲストは久しぶり、小林大吾ですよ!

4 件のコメント:

  1. この未来っぽい箱絵は個人的に大好物です。

    そういえば05号機というフレーズが気になって調べてみたらちゃんと01~06号機まで存在するんですね。
    http://www.tederos.com/robots/robot_TOP.html

    返信削除
  2. いや…かっこいいですよコレ。
    欲しい。嫌に出来が良い。

    返信削除
  3. 医療関係のロボットでしょうか。飛ぶ所が、想像しにくい所が、リアルなのかなんとも言えません

    返信削除
  4. > とくさん

    これを手にしたときにはたしか、06号機もいっしょにありました。そっちもすごく良かったんだけれど、さすがに2体は常軌を逸している気がしてやめました。後悔しています。


    > 赤舌さん

    そうですよね!何を指して出来が良いとおもうのか相変わらずさっぱりわからないんだけど、カッコいいよね!よかった、ふう。やれやれ。不要な肩の荷がおりました。


    > KKSさん

    救護用ロボット、と箱には書いてありました。腰のあたりに患者を運び入れる両開きの扉がついています。操縦者はエリカさんです。空は飛べません。いいでしょ!

    返信削除