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2011年1月15日土曜日
レコードの穴にピンを刺して壁に飾ればよいのです
いいかげん誰か訂正してくれたっていいのに、そこでもまた「オーディオヴィジュアルがヒット中の詩人…」と当たり前のように書いてあるものだから紹介する気がしおしおと萎えて放ったらかしにしていたのだけれど、2月の下旬にSUIKA初の12インチがリリースされるのです。
→詳細はこちら!
リリースされるころに思い出すか気が向くかしたら書けばいいや、と告知する気ゼロで知らんぷりしていたらコレ、受注生産なのだそうです。それは知らなかった。いや、聞いたかもしれないけれど、いつものようにボンヤリしていた。受注生産ということは、予約の状況を見てからそれにちょっと上乗せして生産する感じなんだろうか?それとも予約だけで店頭にはいっさい並ばないってことなんだろうか?
いずれにしてもリリースされてからではほとんど手に入らないという状況になってしまうかもしれないし、さすがにそれは僕としても望むところではないので、いっそここでアートワークを全公開してしまい、あわよくばみんなに居ても立ってもいられないようなそわそわした気持ちになっていただきたい、というのが本日の趣旨であります。肝心の音源についてはSUIKAブログをご覧になるとよろしい。
ジャケット表
ジャケット裏
レーベル面(side A)
レーベル面(side B)
宝を探しに行く3MCズの図
そしてこれに加えてもうひとつ、未発表ライブ音源(!)が手に入る「ダウンロードカード」付き。(伏せ字の部分にDL情報が記載されています)
宝を探しに行って先を越された3MCズの図
単なる意匠にもちょっとした物語をまぶして仕上げる我ながらにくたらしい演出ぶり。こうなるとむしろこれらの印刷物を手に入れるついでに音楽も聴けるよ!という方向でいいじゃないかと思わないでもありません。プレイヤーをお持ちでない人も、レコードの穴にピンを刺して壁に飾ればよいのです。
だから何も心配はいりません。みんなこぞって予約してしまえ!
それにしてもA面が「タマキハル」1曲で15分って、12インチというよりもアイザックヘイズとかバリーホワイトのLPみたいだ。
2011年1月5日水曜日
年末に樹上を滑空して幹に激突する女の話
あけましておめでとうございます。
往来で人目もはばからずに裾をつかみながら追いすがり、「行かないで!」と懇願するわたくしを、振り払うようにして正月は今年も去っていきました。しばらくはまた寝てもさめてもこのことばかり、温かくあふれる恋慕の涙で枕をしとしとと濡らすことになりましょう。
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三が日は明治神宮でゴロゴロしてました。
その数300万人(!)とも言われる参拝客はみな拝殿にしか足をはこばないので、その裏というかもっと奥にたたずむ宝物殿そばの広場は三が日のほうがむしろ人気もすくないくらいなのです。灯台もと暗しのもっとも顕著な例というか、正月の東京においてここ以上の穴場は他にないとおもう。じっさいこのあと参道行ったら拝殿まで1時間かかるような賑わいで、並ぶ人の頭上にゆらゆらと陽炎がたちのぼっていた。
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年始にひとりで伯母の家までブーンと挨拶に行き、ついでにコスタリカの話を聞いてきたのです。世界の主要な国々はほとんど訪ねた旅の猛者なのでちょっとやそっとのことではもう全然驚かなくなっている人なのだけれど、"canopy" はさすがにスゴかったと珍しく興奮気味に話してくれました。
キャノピー?
「林冠、樹上」を意味するその言葉どおり、ハーネス(安全装具)を体につけて木と木の間をかなりの高度で滑空(!)するそうです。しかも一番手で颯爽と飛んだら到達点でいきなり木に激突してみんなに心配かけたと笑うんだから恐れ入る。
「木に激突って…姉ちゃん(未婚なので僕らは昔からずっとそう呼んでいるのです)今いくつだっけ?」
「68」
「ろく…。さすがにもういいトシだなァ…」
「アンタもいいおっさんでしょうよ」
そういえば去年だか一昨年はアフリカの大地溝帯でキャンプみたいな途方もない話をしていたような気がするけれど、あれはどうなったのか…。
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年末の「ジビエとしてのバニー・ガール」送りますキャンペーンにご応募ありがとうございました。いただいた感想は1通1通だいじに読んでいます。どれもゆっくりと丁寧に書かれたお便りばかりで、胸が熱くなりました。実際のところ、アートワークまで楽しんでくれる人というのはみんなが思うよりもはるかにマイノリティなので(本当です)、しみじみとよろこびを噛みしめています。いつもありがとう!
あと、1通のメールにさりげなく記されていた「ピンカートン先生の処女作じゃないらしいですよ」という一文に目を疑いました。気になって問いただしたピンカートン先生からはちっとも返信がないので真偽はいまだに不明です。いったいどこからそんな情報を?
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而して昨年はたいへん多くのみなさまからご愛顧をたまわりました。本年もフラインスピンレコーズと、たしか明日転居する予定の古川耕をどうぞよろしくおねがいします。
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おまけ:なんとなく聞き分けのない看板