2010年6月11日金曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱リターンズ2



(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)


ビルマのたけのこさんからの質問です。

Q: 海の水を全部ぬいたら 一番底にはなにがあるんですか。教えて下さい。あと、助手のピス田さんについて教えてほしいです、色とか。

A: 幼少のころ流された僕のサンダルがそこにあるはずです。それから、恋に破れて投げこまれた幾千ものアクセサリーがザラザラ出てきます。世界中の人々が海に沈んだ海賊たちの宝をもとめて殺到するなか、僕はひとり裏に名前の彫られた大量の指輪とかペンダントとかアンクレットで大もうけというわけです。

ピス田さんについては、2年以上前にいちどだけその姿を紹介したことがあります。そのときの写真がこれです。

「もともとはとある諜報機関から遣わされた腕利きのスパイだったのですが、そのへんの経緯はまたお話しする機会があるかもしれません。」(そのときの投稿をサンプリングしています)


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てりふり傘さんからの質問です。

Q: Flying Booksを除いて、好きな本屋はどこですか?

A: さいきんの話でいうと、大泉学園にある「ポラン書房」という古書店です。A.W.ポラードの「書物の余白」(生田耕作訳)をみつけてたいそうアガった、というのがその直接的な理由ですが、福武文庫がいっぱい置いてあるだけでも僕としてはじゅうぶん唾液腺を刺激されます。

あと、ジュンク堂の新宿店がどうやら好きらしいということにこないだ気づきました。紀伊国屋では買う気にならなかった本を、ジュンクで見かけるとどういうわけか欲しくなって買ってしまうことがあるのです。品揃えなら池袋本店のほうが圧倒的に豊富だし、家から歩いていけるからよっぽどラクなんだけど、新宿店のほうがなんかいろいろちょうどいいみたいです。


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ふくろのはりねずみさんからの質問です。

Q: 好きな人と好きな人が繋がると嬉しいものですが、そういった経験はありますか?

A: いただいたおたよりにはその例として「斉藤和義さんに伊坂幸太郎さんが詞を提供されたこと」を挙げられていますが、そういう意味でいうと僕は「ジム・ジャームッシュとWu-Tang ClanのRZA」でしょうね。とくにジム・ジャームッシュはニール・ヤングとかトム・ウェイツとかロックの印象がつよかったからなおさらです。「コーヒー・アンド・シガレッツ」ではさらにそこにビル・マーレーまで加わってちょっとした騒ぎになりました(脳内が)。

それから、もう10年以上前にNewsweek誌の書評で「Flying Leap」という短編集を紹介していて、それがもうあらすじからしてすごくおもしろそうで、はやく翻訳されないかなーとわくわくしながら待ってたのに何年たっても出やしなくて、いいかげん記憶から遠ざかっていた3年前になって突然邦訳が出たとおもったら、訳者が以前から大好きだった岸本佐知子さんで、二度びっくりした記憶があります。それもこの話の範疇に入りますか?ちなみに原著者は Judy Budnitz、邦題は「空中スキップ」です。


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2階から目つぶしさんからの質問です。

Q: 好きな寝方ってありますか?理想の寝方でもいいですけど。ちなみに僕は閉所安心症なんで、四方をガッチリ固めて寝てます。

A: 肉体労働をしていたころは炎天下でもアスファルトに横たわってぐうぐう昼寝していたくらい、どこでも眠れるたちなので、寝方はあんまり気にしたことがないです。ただ、気がつくと左を向いて寝ている、というのはあります。僕が好きというより、僕の体がその姿勢を好むようです。ときどき抵抗したくなってわざと右を向いて寝てみたりするんだけど、目がさめて視界に入ってくるのはいつも左側の景色です。


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トリニダード・トバゴの四面ソカさんからの質問です。

Q: おにぎりの具といえば絶対コレ! というお気に入りはありますか?(混ぜ系も含めて)

A: たらこです。明太子でもかまいません。ひとり暮らしにはちょっとぜいたくで毎週欠かさず買うにはためらわれるものがあったから、いくぶん憧れが含まれています。(僕の嗜好にはかつての欠乏からくる執着がすごく多いです)そういえば先輩がお昼に持ってきたおむすびにイクラが入っていてびっくりしたことがあるな。


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次回につづく!(先は長そうだ…)


気長にお待ちいただけるのであれば質問も大歓迎です。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)


3 件のコメント:

  1. 祝‼パンドラの質問箱復活!!
    そして僕のお仕事も一段落!!

    聞きたいことがくさるほどあって、むしろもうくさりかけてるんだけど、何でみんなそんなに面白い質問ばっかりおもいつくんだ!?

    ところで、Podcastが配信されたあの日から、スタジオ生ライブをiPodに穴があくまで聴いてます。
    聴くたびにCDとはまた少し違った雰囲気に一種の幽遠さを感じ、ライブに行きたい焦燥にかられ、その反面、ラストで憔悴した大吾さんをおもいうかべると、大阪にも来て欲しいなどと我儘ばかり言う自分が情けなくおもえてきます。

    いまはゆっくり休んで、ご自愛ください。
    回復して黒髪和美人に戻ったら、(ご存知かとはおもいますが)大阪が誇るB級グルメ、アイスドッグを食べに来てください。

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  2. 新参者なので、どなたかがコメントしてくださるのを待っていた、小心者(そしてちょっと粘着質チック)です。

    私もs8さん同様、なんでみんなそんなに面白いのかなぁ。類が友を呼んでいるのかしらん。と思います。

    終了後憔悴される程のライブ、是非拝見したいものです。
    虎の目で耽々と機会を伺います。


    あ、質問の面白さもそうですが、ムール貝博士のネーミングセンスが素敵です。是非ムール貝博士の肉声で聴いてみたいです。

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  3. > s8さん
    お仕事落ち着いたんですね。それはよかった!いつもありがとう。アイスドッグって知らないんだけど、でも語感からしてシロノワールに相当ちかいものがあると踏んでいます。温かいケーキ生地に冷たいアイス!ちがうかな?でも好きそうです。

    > ぽいこさん
    ブログにコメントをいただくようになったのってじつはここ数ヶ月のことなので、あんまり深く考えずにツルッと書きこんでもらえたらうれしいです。ライブ後の憔悴は単なる気質の問題なので観るに値するかどうかはまたちょっと別かもしれません…。

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