2010年6月6日日曜日

ムール貝博士のパンドラ的質問箱リターンズ



FKPD(古川プロデューサー)からこんな写真が送られてきました。


それはそうと、立ったまま小さい紙にちまちまとメモするミス・スパンコールをみて「なんか取材してるみたいにみえるよ」と声をかけたら、急に記者みたいな顔つきになって質問を投げかけてきたのです。


「ダイゴさん、今回のアルバムでシェービングクリームはどれくらい使ったのですか


そんな質問するインタビュアー他にいないよ!

僕の無精髭と3枚目のアルバムの因果関係についてかくのごとく追求されたってそれはさすがに困ります。(注:本当にこう聞かれたのです)


ああびっくりした。


あっ(何かに気がつく)


とまあそういう流れでふと、だいぶ前に(それはもう、だいぶ前です)質問を募集してそういえばそのままだったことを唐突におもいだしたのです。ひとつひとつ、わりとガッツリ回答していたからたぶん体力が尽きちゃったんだけど(自業自得です)、今のところとくにお話できるようなたのしい出来事もないし、いい機会だから以前よりはもうすこしサクサクと軽い歯ざわりでお答えするといたしましょう。じつに2年越しという呆れ果てた空白期間については大らかなきもちでウィンクするように目をつぶってください。

ちなみに質問箱は87回目で途切れていたようです。質問いただいたみなさま、本当にどうもありがとう!まだここを訪れてくれてるんだろうか?


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(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)


アスタキサンチン(美肌成分)さんからの質問です。

Q: 大吾さんの詩は、匂いや味、温度や湿度がたくさん入っていますが、五感のなかで、いちばん頼りにしている、もしくはいちばんぐっとくるのと直結しているのはどの感覚ですか?

A: 触覚です。ひとつひとつ思い返してみると、これがいちばんしっくりきました。ただ五感というのはスパイスといっしょで「配分」がすごくだいじだし、その配分をたのしむものでもあるので、ひとつだけ切り離すのはちょっと勇気がいりますよね、やっぱり。カレーにおけるクミンみたいなものです。


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ハルカリ合戦さんからの質問です。

Q: 次の作品では古川Pはラップしますか?

A: ここで言う「次の作品」とは「オーディオビジュアル」ですが、古川Pは一箇所だけつるっと登場しています。ラップはしていませんが、緊張感にあふれた美声をおたのしみいただけます。


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タヌキモ(狸藻)さんからの質問です。

Q: 絵からビート、言葉選びまで天才だと思いました。どういう子どもだったのですか?

A: こないだ同級生と15年ぶりに再会して知ったのですが、とくべつどうという子どもでもなかったようです。残念ながら。


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カチューシャ違反さんからの質問です。

Q: (前作「詩人の刻印」から)アンジェリカの使用人「イゴール」ですが、彼は給料を貰っているのでしょうか?もし、金銭的なものをアンジェリカ(様)から頂いているのなら、彼の雇用形態などを教えて下さい。

A: もちろんイゴールは給料を受けとっています。が、それはじつはアンジェリカからではありません。その雇用契約は彼女の実家との間にむすばれたものです。アンジェリカに気に入られてほとんど付きっきりなので、いわゆる執事(上級使用人;butler)みたいなことになっていますが、じっさいには家事使用人(footman)待遇と考えてよいでしょう。


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西武池袋線直通小手指行十両編成さんからの質問です。

Q: 僕の名前どう思います?

A: お名前をここに出してよいのかちょっとわからないので僕の印象だけ書くと、「虎」と「妃」が同居した名前なんてちょっと他にありません。美女と野獣がそのまま名前になるなんて、かっこよすぎです。


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牛田モーミンさんからの質問です。

Q: 次のアルバムはいつ頃になりそうですか?

A: おそくなってすみません。こないだ出ました。ポロッと。


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月とスッピンさんからの質問です。

Q: どうしたら早起きができるでしょうか?

A: 夕方くらいに寝たらイヤでも早起きになるとおもいますが、それができないからこその質問であることをふまえるなら、次善策は「朝を好きになること」です。わくわくして自然と目がさめます。ただこれ、「どうしたら彼を好きになれますか」というのと同じで、どうしようもないんですよね。どうしようもないです。


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排水の陣さんからの質問です。

Q: 突然訪ねてきた渡辺篤史に褒めてもらいたいのは住まいのどの辺りですか?

A: 重い上にデカすぎる煙草屋の古いショーケースです。

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ずわい蟹さんからの質問です。

Q: ところで大吾さんはめがねをいくつもっているのですか?

A: 以前はふたつ持っていましたが、あるとき床に落ちたのを踏んづけてひとつになりました。僕の足の裏には今でもあのときのイヤな感触がなんとなくのこっています。


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ギザギザハートのこうもり傘さんからの質問です。

Q: 詩はいつもどんな場所で考えているのですか?

A: ぶらぶら歩いてるときか、でなければ布団の上です。でも1年に10編も書かないからな…。詩人を自称しながら筆無精って矛盾していて良くないことにさいきんようやく気づき始めました。


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ピリカラ先輩さんからの質問です。

Q: で、結局「桜井小塚」なる人物は、一体どこの誰なのですか?

A: 「桜井小塚」というのは僕の敬愛する詩人のひとりです。たぶん、望まれているのはそういう答えではないとおもうんだけど、でも僕だって「小林大吾ってのはどこの誰なんだ」と言われても「ここにいる僕」としか答えようがないですよ。


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ルビーの首輪さんからの質問です。

Q: 「猫舌ですか?」 さきほどスタバにてチャイラテを買ったのですが、あの口付き蓋でヤケドしました。あのアーバンなタンブラーでコーヒーをクイクイ飲みながら街を練り歩きたいのですが…私には無理です。あ、猫舌でもあのオシャレタンブラーで様子よく飲める方法も教えてください。

A: 猫舌…ではないとおもいます。ただどういうわけかいつも味噌汁で唇の内側をやけどします。「猫のくちびる」という言い方があるのかどうか知らないけれど、それはもうしょっちゅうです。猫舌でもあのタンブラーでコーヒーを颯爽と飲む方法ですが、それはもう、冷めるのを待つのがいちばんです。でなければアイスコーヒーにあのフタをつけてもらいましょう。


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次回につづく!(ちなみにあと40問くらいありました)


そして突然おもいだしたようにポツンと表示される、ご意見・ご要望のためのアドレスはこちら!
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)

2 件のコメント:

  1. 煙草屋の古いショーケース、素敵ですねーー!どこで手に入れたのですか??
    招かれたい家ナンバー1にさせて頂きました。

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  2. > R氏
    見た目は素敵なんだけど、下半分がまるまるセメントづくりなので、重さがハンパじゃありません。床に置いたら二度と移動できなくなるので、わざわざ台車をこしらえて、その上に置いているくらいです。後悔はしてないけど、バカな買い物をしたものだとはおもいます。さすがに。

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