2010年3月4日木曜日

特装版、あるいはごちゃっとまとめてその他










それで、えーとどこまで話しましたっけ?

まさかこの期に及んでアルバム関連作業が完全にストップすることになるとは思いもよらなかったので、先週までじぶんが何をしていたのかすっかり忘れてしまいました。アルバムが出るという事実さえうっかりすると過去のものになりかねないところであった。いえ、出るのはもう決まっているのだけど、僕がそれを忘れるという意味です。やれやれ!


それで、えーとどこまで話しましたっけ?


内容物がふえて価格も異なる、特装版の話はしましたか?


今回の「オーディオビジュアル」、全国のCDショップ各店に流通する通常版は1,995円ですが、それとはべつに、渋谷Flying Books店頭および通販のみで販売される3,000円の特装版がございます。

楽曲についてのあることないことが虚実織り交ぜて強引につめこまれた「オーディオビジュアル取扱説明書」、アートワークが1点、あれ2点かな?が付くばかりか、ご購入いただいた方にはさらに、「スポークン」をテーマに厳選された濃度オーバーなソウルミュージックのコンピ、「テアトルパピヨンのBGM」がおまけとして同梱される業火版


まちがえた。(燃やさないでほしい)


豪華版です。コンピCDはおまけ扱いですが、にもかかわらずそこはそれ、すべてをじぶんでまかなえるダイゴくんのこと、ジャケットや盤面のデザインまでしっかり用意してプレスに出しているので見劣りは一切ありません。タイトルロゴまであらたにこしらえる周到ぶり。あとそんなことするのはたぶん僕だけだとおもいますが、すべての曲に邦題をつけています


その一例: "Soul Strut" →「シカゴから来た男のダンス教室」


どうしてこんなタイトルがついているのかは、もちろん聴けばわかります。


 *


取扱説明書というのは、「オーディオビジュアル」を補完するものです。なくても全然かまわないけれど、あれば3倍はたのしめます。タイトルや詩にふくまれる言葉の意味から、制作に関するちょっとした裏話、あるいはCDだけならインタールードは単なるインタールードでしかないけれど、説明書をよむとほかの作品とほのかにリンクしていることがわかる、というようなことですね。

すこしさかのぼった話をすると

「詩人の刻印」にある文言「anulus signum habet」は「指輪には刻印がある」という意味のラテン語です。僕の右手には十数年前からはめっぱなしにしている指輪があるんだけど、その裏にはじっさいある単語を刻んであるんですよね。つまり「詩人の刻印」とは「詩人であることを運命づけられた」というような矜持に満ちた意味ではなくて、むしろ逆に、そしてもっとシンプルかつ直接的に、詩人であることをしぶしぶ受け入れると決めて指輪に刻んだその単語を意味しているのです。矜持としての意味がないわけではないし、仮に100%そう受けとられてもそれはそれで全然かまわないとおもうから、それ以上の意味について今までふれたことはありません。でもその裏に別の意味があるというだけで、それまでの印象がちょっと違ってきませんか?

補完というのはだから、足りないものを補うというよりも、100%を120%に押し上げるものであり、その世界観をより強固にするという意味です。

小林大吾における、彼の彼たる真骨頂がここにあります。



たぶん。


なかったらすみません。

でもその価値はあるとおもいたい。体裁その他についてはまた次回…あの、忘れなければ…


 *


あと、そうだ!リリパがあります。なるべく近いうちにアナウンスするつもりでいますが、正式な発売日よりもたぶんめちゃめちゃ早いです。それはもう、びっくりするくらい早い。

そしてここで手に入るのはたぶん「特装版」のほうなので、とりあえず聴ければOKというリーズナブル志向の御仁は発売日をお待ちくださいませ。それだけ見たらリリックだとは到底おもえない、ブックレットの尋常ならざる完成度を考えると、通常版でもじゅうぶんに破格です。

ブックレットだけ昨日届いたんだけど、多少は凝ったつもりでいた「詩人の刻印」のブックレットがしょっぱく見えてくる別次元の仕上がり。比較になりません。個人的にはこれができただけでもう永眠準備万端です。すごい!


 *


しかしこんないっぺんに更新せずに、毎日ちょっとずつやればいいのにねえ。

イヤもう何しろものぐさなもので

13 件のコメント:

  1. あぁ、もう何もかも楽しみだ。

    リリパに豪華版…
    生きる気力が湧くどころか、みなぎって、
    今ならジャイアンに勝てる気がする。

    このみなぎる生命力を使って、
    せっせと東京へ行く資金を貯めよう。

    いや、待てよ…

    このみなぎる生命力で
    大阪から東京まで走ればいいのか!!

    こんなつまらない関西人でも
    大吾さん、歓迎してくれるかしら。

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  2. め、めまいがするほどの豪華版ですね…!いいんでしょうか、そんなにつけていただいて。あとはリリパがいつなのか気になります。行けたらいいな…!

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  3. わ!最近めっきり物欲がなくなったとおもっていたのですが、欲しい!ってなりました。
    置き場所と容量を空けてまっています!

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  4. 何か..

    一日一日を過ごす事がこれほど楽しみだ
    と思えるのって、今までの人生でそう無いです。

    勿論、劫火(の様に燃えさせてくれるであろう)盤を狙わせて頂きます。

    本当に、楽しみです。

    あ、有り難くiPhoneの待ち受けに使わせて頂きました!感謝です。

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  5. リリパ楽しみです。
    また、詩人の刻印の時の様なアットホームな雰囲気なのでしょうか。
    あの空間のなんともいえない感じが大好きです。

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  6. すごい楽しみです!!豪華版ゲットしたいですし、リリパ行こうと思います。日程合うといいな。。

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  7. まぁ!嬉しい誤算!!
    俄然リリパが楽しみです。
    旦那さんも日にちが合うといいなぁと
    ぼやいておりました。
    そして豪家(の如く、土地が付いてきそうな
    仕様ですね)版を連れて帰りたいです♪
    二次会、月見ルでやるのでかけまくります♪

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  8. リリパ開催日、正直しんどい!
    でもきっときっと駆けつけます。

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  9. 特装版!リリパ!必要支出!

    「シカゴから来た男のダンス教室」

    この男が気になって眠れません!

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  10. おおお!
    ちょっと現実逃避していた間に、
    なんと素敵な事態になっているじゃありませんか!

    アルバムリリースだけでも嬉しいのに、豪華版!!
    ああもう本当に、帰国してよかった!
    今なら不在の間に余計増えてしまった面倒事にも、
    向き合うどころか立ち向かえる気がする。


    楽しみに、楽しみに待っています。
    ところでリリパって、お姫様の名前みたいですね。

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  11. あの、何というか「そういえばチョコがあったな…食べよう」くらいの心持ちがベストなんじゃないかと僕なんかはおもいます、ホントに。


    > s8さん
    歓迎します、もちろん!針の振り切れたコメントにじーんときます。どうもありがとう。

    > みわさん
    ようやく日にちが発表できるはこびになりました。またお会いできますように!

    > みちるさん
    物欲!それこそ僕が狙い定めているところのものです。よろこんでもらえますように!

    > カフカさん
    さいしょの「何か…」にきもちがぜんぶ込められていてグッときました。ありがとう。

    > 匿名さん
    詩人の刻印のときにもいらしてくれたんですね。アットホームですとも、いつだって!

    > えいるさん
    ありがとう。かなまら祭りのついでにでも足をお運びいただけたらうれしいです。

    > アサノカナコさん
    うまく日程が合って、お会いできたらよいですね。しかし僕ならそんな二次会はゴメンです。

    > はなちゃん
    いつもありがとう。代わりにその日だけ僕が働きにいくというのはどうですか?

    > ヤマモトショウさん
    安眠を妨げるつもりはなかったのになんだかすみません。夜は忘れてねむってください。

    > hollyさん
    ありがとう!子どもが10人くらい生まれたらひとりくらい「リリパ」と名付けてもよさそうです。

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  12. フライングブックスにいったら、間違いなく小林さんの手によるバナーがあって吹きました。
    フライングブックスの通販がいつスタートなのか、正座しつつ待ちます!

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  13. フライングブックスにいったら、間違いなく小林さんの手によるバナーがあって吹きました。
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