2009年8月31日月曜日

ちゅっちゅっちゅ行動とその文化人類学



来たる10月のスイカ夜話に向けて、あの錚々たる出演者たちひとりひとりにその魅力を語らせるという、贅沢きわまりないCMが現在までに9本、Youtubeにアップされています。その9本目が小林大吾の出番だったのだけれど、SUIKAともっとも近しい出演者のくせに何も語らないといってこれがひどく不興を買っているようです。


そうでしょうね。


 *


僕が知りたいのは、なぜ人は猫の気を引くときに「ちゅっちゅっちゅっ」と舌を鳴らすのか?ということです。猫はいちどだって「ちゅっちゅっちゅっ」と鳴いたことはないのに?人類でさいしょに「ちゅっちゅっちゅっ」と声をかけたのは誰なのか?それは全世界で通用したりするんだろうか?

だいたいこの「ちゅっちゅっちゅっ」に猫が興味を示す確率だってそう高くはないのです。ぷいと横を向いてあくびをされることだってある。にもかかわらずこの「ちゅっちゅっちゅ行動」が廃れそうな気配はみじんもない。猫を見かけると無意識にくちびるを突き出して小刻みにあの音を発している。ちゅっちゅっちゅっ。それが解せない。

あるいはひょっとしてこれこそが人類の失われた記憶、バベルの塔が破壊される前の共通言語だったとしたらどうだろう?太古の昔、生きとし生けるものはみなこの奇妙なサウンドを使って意思の疎通をはかっていたのではないか?

ここにいたり、わたしはかつて語られたことのない、人類が神と交わしたおそるべき契約とその秘密にたどりつくこととなったのです。それはじっさい、なんと冷たく、嘆かわしい事実だったでしょう!一抹の疑念が確信へと変わったとき、あまりのショックにいつもなら紅茶に2つの角砂糖を落とすところをうっかり4つも入れてしまい、ひどく甘ったるいきもちに苛まれたことをおぼえています。

順を追ってお話ししましょう。今から150年以上も前の1831年、アメリカの偉大なる発明家にしてモールス信号の生みの親であるサミュエル・モールスは、友人に宛てた手紙にこう記しています。「親愛なるフレッド、たしか君は猫を飼っていたね。ひとつ聞きたいんだが、猫の気を引くときに鳴らすあの


ウィー


カチャン


(テープの録音はここで途切れています)


 *


ではひきつづき、階段で寝そべる平べったい生きもののようすをご覧ください。



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2 件のコメント:

  1. チュチュチュ

    猫はネズミを追いかけるから、ネズミの声真似をして引き付けるのではないのですか?

    余談ですが、猫が十二支にいないのはネズミに騙されたからだと、おばあちゃんが言ってました。本当かどうか分かりませんが(笑

    にゃー

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  2. H色さん


    お返事おそくなりました。

    ねずみ…!気がつかなかった…。言われてみればまったくおっしゃるとおりという気がしますね。でも3人くらいにきいてみたけど、ねずみの真似だとはだれも教えてくれなかったです。

    猫がネズミにだまされたというのは本当みたいですよ。

    にゃー

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