<前回までのあらすじ> 解決の糸口が一向に見つからず、途方に暮れ、肩を落とし、煙草をふかすベランダがだんだん虫カゴに見えてきたダイゴくん。しあわせの青い鳥を追いかけて、あるいはとこしえの安らかな寝床を求めて、雨のなかヨタヨタと転がるように部屋を飛び出した彼はとうとうニッポン列島を後にしたかとおもいきやふたたびニッポン列島に上陸、古き良き日本家屋の一室で古代のチーズ「醍醐」を食べる。…とそこへ鳴りわたる不穏な着信音。
どうしてこの場所がわかったのかと青ざめるダイゴくん。ケータイなんだから関係ないよということに果たして彼はいつ気がつくのか?そして電話をかけてきた謎の人物の正体とは?本文よりもあらすじのほうが長い本末転倒不定期連載、いよいよクライマックス!
ギャッギャッギャッ(着信音)
「(イヤな音だな)もしもし」
「あ、ラスコーリニコフさんですか」
「ちがいます」
プツリ
ツー
ツー
ツー
……。
そうして何枚か欠けた紙芝居のようにあれこれをすっとばし、気がつくとひとり部屋でのんびりとお茶をのんでいるのです。
ピンポーン
「おや、だれだろう」
「冊子小包ですー」
「変わった名前だな」
ガチャリ
「こちらお届けにあがりました」
「ごくろうさまです」
(なんだ郵便じゃないか。そうならそうと言えばいいのに)
差出人は…
なかにはなぜか同じ文庫本が4冊…
つづ…かなくてもいいんだけど、なんかせっかくだしおもしろいからつづく!
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