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2008年7月15日火曜日
大きすぎるラジオとJazzmatazz Live@Jazz Cafe, London
ふと我に返ると2日3日たっていて、びっくりしますね。日の歩みがもうすこしゆっくりだといろいろ助かるんだけれど。じりじりと蒸し焼きにされて、ともすると香ばしい匂いがあたりにたちこめそうな暑さです。
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ウチには両手で抱えるくらいの大きなラジオが、ふたつあります。ひとつは10年くらい前に仕事の途中で拾ったもの(拾ったその晩、このラジオをつけたら流れてきたのが宇多田ヒカルの "Automatic" だったから…やっぱり10年くらい前だな、きっと)、
もうひとつは祖父母の形見(みたいなもの)です。
弦楽器や振り子時計と同じで、木に囲まれた空間をたっぷり使っているからか、とにかく音が瑞々しくて、今もときどき思い出したようにカチリとつまみを回してラジオ深夜便を聴いたりしています。真夜中にフランク永井とか聴いてると「ここはどこだ」という気持ちになれてなかなか新鮮です。
よく使っていたのは拾ったと書いた前者のラジオで、それは祖父母のラジオがずっとあとになってウチにきたからなんだけど、そういえばこっちのラジオはまだ電源を入れたことがなかったとおもって、きのうふとつまみを回してみたのです。
すると
おや、この声は…Guru(of Gangstarr)だ!Jazzmatazzのライブだ!しかも@Jazz Cafe, London (※注1)だ!
と
思わず耳が釘づけになりました。GuruのJazzmatazzシリーズはvol.2あたりまでしかまともに聴いていないのだけど、アルバムよりライブのほうがはるかにスリリングでカッコ良すぎです。だいたいJazzmatazzなのに、なんで"Mass Appeal"なんか演ってるの?もう、シビれる!
と
いうかんじでしばらく聞き惚れて、気がついたらやたらと音が良い。きれいとかクリアとかそういうことではなくて、立体感というか、奥行きと広がりがある。ひとつひとつの音に質量があって、耳よりもむしろ体に響く。
流れているのがライブだからよりハッキリ感じられるというのはあるだろうし、何しろラジオ自体が大きい上に木製だからデジタルよりも心地良く響くのはわかるんだけれど、それにしてもファットな音がする。
そう思って、それまで使っていた拾いもののラジオをつけてみると、それだってほぼ同じ大きさの木の箱だし良い音がすると感じていたのに、やっぱり明らかなちがいがあるのです。
こいつは思わぬ発見をした!
ちなみに Guru の Jazzmatazz Live@Jazz Cafe, London は今夜もひきつづき、J-WAVEの JR EAST Midnight Trainで放送されるそうですよ、となんとなくタカツキさんやカズタケさんに向けて書いておこう。それまでに読むかな?
それにしてもふと思い立ってつけたラジオから、自分の嗜好にぴったり合致する音楽が流れ出すよろこびって、ちょっと他にくらべられるものがないですよね。出会い系と言えば出会い系だけど。
※注1:Jazz Cafe, London→D'AngeloやPete Rock & CL Smoothも演った、とてもゆうめいなライブハウスです。ダニーやカーティスがライブをしたNYの"Bitter End"みたいなイメージなんだけど、ひょっとしたらぜんぜんちがうかもしれません。
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