2008年7月30日水曜日

実行を計画に移すチャンスとは


夕刊の端っこにあるちいさな占い欄で、明日は「計画を実行に移すチャンス」とあり、その通りにするとどうやら大きなツキが巡ってくるようなのです。こんな千載一遇の機会を逃す手はないので、ぜひ実行に移そうと意気込んでいたのだけれど、よく考えたらそもそも計画がない。

なんだってこんなときにかぎって計画を用意してないんだ!いつもだったら…いつもだってこんなかんじだけど、こういうときくらい計画を用意してたってよさそうなものじゃないか、この役立たず!すみません。

今からでも間に合うかもしれないし、ちかくの銀行を襲う計画をたててみてはどうだろう?ふだんだったらうまくいきっこないけど、明日にかぎっては計画に多少不備があっても、足りないぶんはツキが補ってくれることになっているのだから、この際おもいきってストッキングをかぶる価値くらいはあるかもしれない。

あるいは一文を組み換えて、「実行を計画に移すチャンス」と読み替えるのはどうだろう?使われている文字はぜんぶいっしょだし、数も同じでちがうのは意味合いだけだから、回ってくるツキにもそんなにちがいはないのではないか。

何しろリスクだけならそのへんの山よりはるかに高い銀行強盗とくらべて、やろうと思って準備していたことを白紙に戻せばよいのだから、これくらいシンプルな仕事もありません。しかもこれはやれたにもかかわらずやめるという非常にポジティブな戦略的後退であって、やろうとしてやれなかったネガティブな屈辱的撤退とはわけがちがいます。これだけ前向きな心持ちでいて、ツキを呼びこまないほうがおかしい。


すごい幸運が舞いこみそうな予感がしてきた!


果報は寝て待てとはよく言ったものだ。いままでさんざん寝過ごしてきた甲斐がありました。これもひとえに非生産的な暮らしのおかげです。おめでとう。おめでとう。ありがとう。ありがとう。



しかし待てよ…やめるためにはその対象である実行が必要だな。



何をやめたらいいんだ?



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