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2008年6月4日水曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その52
ここ数日、「手もみラーメン」て何だ、というちいさなギモンに苛まれています。どことなくこだわりの感じられる枕詞ではあるけれど、よくよく考えたらその意味するところをあんまり知らない。食感が変わりそうとかある程度想像はできるにしても、食べ比べたことないから判断もできない。比べてみたいとおもうほど魅力的な響きもない。
要は売り文句としてはコレすっからかんというか死に体(lame duck)なんじゃないの、ということなんだけど、べつに手もみラーメンにそれほど執心しているわけでもないので、明日には忘れていそうな気もします。
Bygones!
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じつに2週間ぶりの質問箱になります。アツアツの耳かきさんからの質問です(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)。耳がハフハフするような耳かきのことですね。
Q: もし宇宙人にへそがあったらどうすればいいのでしょうか?そしてそのへそが一つの例外もなくみんな「でべそ」だったら…人類に残された選択肢として、果して何があるのでしょうか?
宇宙人にへそがあっても別にいいとおもいますが、医学的にはヘルニア(体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態)の一種であるでべそがデフォルトの仕様であるとなると、さすがにただごとではありません。地球人とは異なる機能や性質があると考えてしかるべきだし、そうなるとむしろもうへそというか似て非なるものです。
仮にそれがへそ以外の何ものでもなく、かつ持ち主の年齢が10歳をこえているならば、かかりつけの医者に相談することをおすすめします。宇宙人だろうとなんだろうと、治療は必要です。場合によっては手術の可能性も否定できません。うまくいけば深謝されるばかりか友好的関係を築くこともできて、地球の未来にとってもそれなりに有益であるとおもわれます。すくなくとも、むやみに攻撃されることはないはずです。
しかしそれがへそでなかった場合、その機能と用途を早急に調査する必要があります。たとえば彼らがこの肉体的特徴をもって敵と味方を区別していたとしたら、ごく少数の例外をのぞいて、地球人の大多数は無条件に駆逐の対象となってしまうのです。そんなの困る。
当座をしのぐひとつの方策としては、へそアタッチメントの開発が挙げられます。宇宙人のでべそを調査するといっても、そのためにはすくなくともひとりの宇宙人をとっつかまえなくてはならないし、とっつかまえたからといってすぐに結果がでるとはかぎりません。しかしすくなくともへそアタッチメントによって疑似でべそを演出していれば、仮に宇宙人のでべそがスズメバチの毒針と同じ機能を有していたとしても、まさしくその理由によって攻撃に二の足を踏ませることができるかもしれないのです。だってこっちにも同じのついてるんだから。
また逆に、愛情を示すための器官なのだとしたら、それはそれで好都合です。むしろ敬意とともに温かく迎え入れてもらえることでしょう。「驚いたな、まさか君もそうだったなんて!」という具合です。誰だって相手にじぶんとの共通点をみつければ、それだけで親近感が泉のごとく湧き出すものだし、友情と信頼が芽生えることだってありえます。そのまま肩をくんで歓楽街にくりだし、でべそに乾杯する夜があってもいい。
したがって、人類に残された選択肢はひとつです。NASAに地球外生物でべそ部門を創設すると同時に、疑似でべそアタッチメントを早急に開発すること。軟骨細胞を培養すればそれほどむずかしいことではないはずです。
A: 疑似でべそでやりすごす
しかし仮にも高度な文明を築いていると思われる地球外生物がでべそを出しっぱなしにしているなんて、そっちのほうがよほど解せない気もします。腹巻きくらいしてよとおもう。
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2週間ぶりに質問にこりこり答えていたら、途中でここってこんなブログだったっけ?と不安になり、あらためて過去の分を読み返すとやっぱりこんなブログで、なんていうかちょっとためいきが出ました。
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その53 につづく!
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