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2008年2月20日水曜日
ムール貝博士のパンドラ的質問箱 その23
黒猫は眠らない feat. The Flours を試聴できるようにしたのはいいけど、毎日更新してたらそのぶんどんどん過去に埋もれていくということに、さっき気がつきました。
アラやだ
タカツキファンにはアピールできたんだろうか?彼らはどこからかサッとやってきて、聴いて、サッと去っていったんだろうか?
ちなみに、「東京・京都・NY」は廃盤になって久しいはずですが、ミス・スパンコールが名古屋で撮ってきた一箱古本市の写真をみていたら、われらがフライングブックスの出展スペースにもっさり積まれた「東京・京都・NY」が写りこんでいました。
あれ?買える…。
*
サッカリン愛好会さんからのしつもんです。(ペンネームはムール貝博士がてきとうにつけています)ショ糖の350倍という驚異的な甘さを持つドープな甘味料ですね。
Q: ミュンヒハウゼン男爵は普段何をなさっているのですか?
たしかに、何してるんでしょうね?ふだんからあちこちほっつき歩いている御仁なので、話を聞こうにもつかまえようがないのです。そのくせ、係長に昇進した彼氏が彼女に「君のためなら深爪だっていとわない!」とかなんとか前夜から用意していたセリフとともにふるえる手でダイヤの指輪をわたすと、翌日にはふたりの家に祝福の言葉と花束が届けられていたりするのだから、おちおちチューもしてられません。CIAを凌駕するそうとう緊密な情報網を持っていることだけはまちがいなさそうです。
あ、あとこないだドイツから毛糸の帽子をかぶった白い建物の写真が送られてきてましたね。
こんなの。
こういう、人として全精力をかたむける価値のある大仕事にはだいたいミュンヒハウゼン男爵がいちまいと言わず二枚も三枚もかんでいます。人生の値打ちは無意味の匙加減で決まるという彼の奇妙な信条は、ときとしてファンタジックな現実を僕らにもたらしてくれるのです。
それから、甘い匂いがするくちびるにいたく興味をしめされているようですが、それは彼が「ヴェニスの商人」でみごとな越前裁きをみせた、あの裁判官と同じ秘密をもっているからなのかもしれません。なんてね。僕もたしかめてみたわけではないので迂闊なことは言わないほうが身のためっぽいな。「ヴェニスの商人」を読んだことのない人は、検索で調べたりせずにぜひぜひ文庫で読みましょう。すべてが解決したあとの指輪をめぐるやりとりは、何度読んでもキュンとしてスリリングで萌える!個人的にはこの場面こそがハイライトです。
また話が横すべりした。
えーとつまり答えは
A: 建物に毛糸の帽子をかぶせたりしています。
あったかそうで何よりです。
質問、もうひとつきてますね。
Q: 好きな輸入菓子はありますか?
イイ質問です!こういうのって、誰でもちょっとした一家言をもってたりするものだし、僕なんかがここで答えるよりみんなでワイワイ言いながら話せたらいいのにとおもいます。フラインスピンの腹黒オーナーは、コレ系の話となるとホントにうるさいです。
サッカリン愛好会さんはハリボーとハニーローストピーナッツが好きでたまらないそうですが、ハリボーってなんだ?僕も知ってるお菓子だろうか?みたら思い出したりする?
ハニーローストピーナッツは、ああ。ゴメン僕もものすごくものすごく好きです。なんと言ってもPlantersのがいちばん好き。ですよね?いちど封をあけたら最後、ひと缶まるまる空になるまで手放すことはめったにありません。将来は立派なMr. Peanutになろうと心に決めていたはずなのに、気がついたらここで明るいネオンを遠目に眺めながら失業保険の申請書類をトントン整理してたりするんだから、人生一寸先は闇です、ほんとに。
あと、好きというかなんというか、刷り込みにもちかい記憶がベッタリと今もこびりついているのは、Skittles ですね。ジャンクというか、虫歯と手を組むギャングみたいなワル菓子です。こんなのばっかり食ってたらまず100%ろくな大人にならない。でもこんなのばっか食ってました。その蠱惑的な味わい以上に、カラダがイヤと言えないみたいなね。想像するに、ハリボーもワル菓子なのではありますまいか。
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サッカリン愛好会さんは「話咲く種をまく男」に1票を投じてくれました。どうもありがとう!詩人の刻印(ほぼ)全曲レース、2位が1位を射程距離圏内にとらえました。ガンバレ!
バミューダ 6
話咲く 5
蝸牛 3
紙屑 3
ユリイカ 3
ボート 3
腐草為蛍 1
アンジェリカ 1
それから、サッカリン愛好会さんは「詩人の刻印を聴いてからソウルミュージックにふれてみたくなった」とも書いてくれました。アワワワワ。自分のアルバムがソウルミュージックへの道しるべになるなんて、畏れ多くてとても人には言えません。どうもありがとう!「ひとまず勘でDonny Hathawayを」とありましたが、その勘は正しいと僕もおもいます。Donny Hathawayのライブ盤はタカツキせんぱいも大好きな世界的名盤のひとつです。SUIKAを聴いたことのある人なら、聴きおぼえのあるウーリッツァの調べにハッとするかもしれません。なんだってそうだけれど、とっかかりをひとつ見つけて、そこからちょこちょこと掘り下げていくのはたのしいですよね。ぴたっとくる1枚と出会えることを祈ってます。
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またひげが伸びてきました。もうウンザリだ!
dr.moule*gmail.com(*の部分を@に替えてね)
その24につづく!
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