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2007年12月22日土曜日
一冊と数えるコンパクトディスク
りんりん。
りんりん。
がちゃ
「もしもし」
「ダイゴ君か?」
「おや、その声はピス田さん」
「マズいことになった」
「どうしました」
「だまって言うとおりにしてくれ。まずお湯をわかすんだ」
「お湯?」
「いいから早く!ムール貝博士がどうなってもいいのか」
「今さらどうもなりようがないでしょうあの人は」
「いいから早く!」
「お湯ね。えーと」
シュンシュン
「わかしましたよ」
「よし。次は好きなお茶をいれるんだ」
「コーヒーでもいいですか?」
「もちろんだ。なるべくたっぷりがいい」
「たっぷりね」
コポコポ
「へー」
「どうしたダイゴくん」
「アフリカチビネズミは1円玉にのる大きさですって」
「なんの話だ」
「ああ、すみません新聞よんでました」
「一刻を争うんだよ!コーヒーはどうした」
「いれました」
「いいぞ。コーヒーは何に注いだ?」
「何って…マグカップですけど」
「いいぞ!そのマグカップはお気に入りか?」
「昔からずっとあるんですよ」
「毎日使っていながらあんまり考えたことがない?」
「なんか責められてるみたいだな」
「どうせ使うなら気に入ったマグカップのほうがいいだろう?」
「なんてこった。イヤな予感がする」
「『そんなあなたに朗報です!総勢100人近くのクリエイターたちによる、オリジナルマグカップが揃いもそろって170種類!使うも良し、贈るも良し、風呂として浸かるもまたよろしい。あなただけのお気に入りマグがきっと見つかるマグカップ専門WEBショップ、mug*mania shopがついにオープン!』」
「ちょっと…ピス田さん」
「やれやれ。協力ありがとう」
「博士はどうしたんですか」
「博士がなんだって?」
「さっきどうなってもいいのかって…」
「今さらどうもなりようがないだろうあの人は」
「ずいぶんな話だな!」
「そうだ、興味深い話がもうひとつあるんだった」
「もういいですよ」
「詩人の刻印の話だよ」
「なんですか」
「なんだ、やっぱり気になるんじゃないか」
「ぼかぁ本人ですよ!」
「ダイゴくん、あのアルバム、ジャンルは何になるとおもう?」
「そんなのこっちが知りたい」
「CDをitunesにぶちこんでみるといい」
ウィンウィン
キューン
「本(Books)だ…」
「そうなんだよ」
「これ誰が登録してくれてるんですか?」
「さてね。すくなくともフラインスピンレコーズではない」
「知らなかった」
「博士がおしえてくれたんだ」
「そうだ、博士は?」
「フィリピンだよ」
「フィリピン?」
「バナナを買いに行ってる」
ぐわーーー。
返信削除どうもありがとうーーーー!
宣伝してくれて。
なみだで、高層ビル並み新宿盛りなご飯が見えないよ…。
なみだよりも姉さんの食欲のほうが気になるよ。なみだより先によだれをお拭き。
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