ムール貝博士言行録
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2012年7月16日月曜日

ピス田助手の手記 39: 駆け引きのゆくえ

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ピス田助手の手記(まとめ) 「ふれてはならない?」 「そうよ。何か問題ある?」 「指一本も?」 「あたりまえでしょ」 「問題なら大アリです」ジャングイデの顔はみるみる赤くなった。「そんな夫婦がありますか!」 「他にあるかどうかなんて、関係ないとおもうな」...
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2012年7月13日金曜日

ピス田助手の手記 38: 番頭ジャングイデとみごとな王手

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ピス田助手の手記(まとめ) 婚姻届? そこにいた誰もが耳を疑い、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。仮にそれがタタタタタと連射式であっても、気づいてわれに返るまでにはしばらくの時間を必要としたにちがいない。選択肢としては初めからずっとそこにあったのだから意外とま...
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2012年7月10日火曜日

ピス田助手の手記 37: アンジェリカの来店

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ピス田助手の手記(まとめ) 書類らしき封筒を一枚手にしていることをのぞけば、アンジェリカはいたって普段どおりの様子にしか見えなかった。細身のジーンズにゆるやかな白いシャツをまとって、てらいがなければ気取りもない。おまけにビーチサンダルだ。まるで散歩に出たついでにち...
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2012年7月7日土曜日

ピス田助手の手記 36: 傍観者たち

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ピス田助手の手記(まとめ) わたしにとって、シュガーヒル・ギャングの頭目を目のあたりにするのはこれが初めてのことだった。シュガーヒルという限定された一画をその名に冠しているとは言え、極楽鳥エリア全体ににらみのきく荒くれ集団の頂点だ。それなりに年を召して幾分ふっくら...
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2012年7月4日水曜日

ピス田助手の手記 35: @Sweet Stuff

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ピス田助手の手記(まとめ) シュガーヒルには苺坂という可愛らしい名前の急な坂がある。坂のとちゅうには水神を祀る苔むした社が古くからあって、ここに一匹の大きな蛙が住みついている。いつのころからか、この蛙に完熟したイチゴを食わせると恋が叶うという埒もない噂がひろまり、...
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2012年7月1日日曜日

ピス田助手の手記 34: 手品師の気まぐれと意外な成り行き

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ピス田助手の手記(まとめ) その意外な申し出に、わたしはいささか拍子抜けした。「行かないって?」 「行けばアンジェリカを困らせるからだろ」とスピーディ・ゴンザレスが代わりに口をはさんだ。「もともとオレらの利害はそれほどズレちゃいないんだ。オレとここで昔話に紫陽花...
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2012年6月28日木曜日

ピス田助手の手記 33: わたしたちにできること

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ピス田助手の手記(まとめ) さて、語るべきことはもうさほど多くない。わたしは筆を割きすぎた。 結局これは、どこまでいってもアンジェリカ一人の問題でしかなかったのだ。仮にわたしたちがスワロフスキの奪還を目論んだところで、もとより帰される予定なのだからちっとも意味...
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家主紹介

小林大吾………ソウル/ファンクへの偏愛とヒップホップの方法論でリーディングの世界を拡張する詩人。これまでに4枚のCDアルバムをリリースしており、すべてのトラックメイキングやジャケットのデザインも手がける。最新作は2014年の「小数点花手鑑」(FLY N’ SPIN RECORDS)。 HP→「小数点花手鑑」

お客さま相談センター的な宛先はこちら→ dr.moule@gmail.com

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