わりと各地で散見されるデッド・オア・アライブ的な扉のひとつ。落ちるか飛ぶかは開けた人次第です。
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ハムラビ法典さんからの質問です。(ペンネームはムール貝博士が適当につけています)言うまでもなく、ハムスターとうさぎについて書かれた世界で2番目に古い法典のことですね。
Q: 最近気になるCMはありますか?
先日CMの話をしておいて何だけど、実を言うといまウチにはテレビがないのです、マイブラザー…。かつてテレビだった電気的な箱ならまだオブジェとして鎮座しています。黒いのが気に入らなくてペンキで赤く塗った、ブラウン管の重たいやつです。でもこれがまだテレビだった当時から、番組をみることはほとんどありませんでした。主義というか、あまり必要を感じニャかっ
…ネコのやろう、いつまでもニャーニャーニャーニャーと!
(しばらくお待ちください)
ガタン
ドスドスドス
がらり
いつまでやってんだコラァ!1時間や2時間なら格別、4時間ちかくもニャーニャーといいかげんにしやがれ!何ならあともう5、6匹つれてきててんやわんやにするぞこのやろう!
ピシャリ
ドスドスドス
…
しゅんしゅんしゅん
トポトポトポ
ズズー
ふう
今のペットボトル世代は急須を知らないんですってね。どこまで話しましたっけ?
そうそう、かつてテレビだった電気的な箱の話でしたな。ゲームのディスプレイとしてならテレビを観なくなってからもときどき活躍してました。最後に血眼になったのは「塊魂」です。できるなら今もときどきやりたいとおもうし、見晴らしのよい場所にいると「転がしたい」という衝動がいまだにふつふつと沸いてきます。もっと昔、狂ったように毎日コントローラーを握っていたのは「バイオハザード3」です。感情移入しすぎて夜中にひとりで悲鳴をあげたりしてました。
それで思い出したけど、バイオハザードよりもっと前に、先輩から借りた「ときめきメモリアル」を毎晩必死になってプレイしていた記憶があります。意中の女の子に告白してもらうことを目的としたシミュレーションゲームです。せっかく借りたんだし、「恋ってこんなだっけ?」と首をかしげながらも毎晩せっせと女の子たちの機嫌をとってました。パラメータを下げないようデートした日付をメモしたりして、現実よりよっぽどめんどくさかったとおもう。
しかしまあ、そういう話ではない。
テレビの話に戻ると、「そろそろよりを戻してもいいかな」という気になりつつあるのもたしかです。年末ちびっこに「好きなテレビ何?」と聞かれて答えに窮したこともあるし、ダイオウイカの映像も見られなかったし(知り合いに訊いたら、「まばたきするところなんか、メリエスの世界よ!」と興奮気味に言われました)、おそるおそる告白するなら「ワイルドだぜぇ」というフレーズがどんな抑揚で発音するものなのかもわからないし(「ぇ」が小さいのが気になる)、社会との接点を最低限保つためにはあって然るべきという気がします。
それで言うと「え、フェイスブックやってないの!?なんで?」と問いつめるように驚かれたときのきまりのわるさも消化できてないんだけれど。
A: ないんです、テレビ。
あ、ネコ帰ったっぽい。
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その120につづく!